豆、栗、芋のフリーズドライはどう?

穀物はその糖類の含有量によって出来上がりが異なります。サツマイモで焼き芋にすると、糖分が増えます。生ではサクサクですが、焼き芋はねっとり。このように糖分が多くなると、出来上がりは飴のようになります。糖度が高いと乾燥時間も通常よりもかかってしまいます。焼き芋は2cmくらいのスライスにしないと、塊のままでは相当な時間がかかります。スライスにした柔らかい焼き芋がゴム状になり、さらに乾燥を進めると石のように固くなります。

水分がそもそも少ない焼き栗はどうでしょうか。栗はそのままフリーズドライ処理すると噛めないくらい固くなります。スライスにすると良いでしょうが、そもそもそこまで手間暇かけて付加価値が高まるのかがポイントと思います。フリーズドライすることにより、他の方法では味わえない良さが必要です。その良さに装置の原価償却費を上乗せできるのかがポイントです。自己満足で作っても、なかなか売れる商品にはなりません。豆類は糖分がそれほど高くないですので、あまり固くはならないようです。大きさも小さいし、少し固くても口に入れても大丈夫な感じです。豆といえば納豆がありますが、納豆はそもそもが柔らかいので、フリーズドライ加工は可能な食品といえます。

この辺りのものは色々と試作実験をしてみました。でも、手間暇かけて単価も高くなって売れる商品というものはそう簡単にはできません。お湯で戻るお肉や卵焼きなどの食品は、それなりの価値がありますよね?カップラーメンではなくてはならない食材です。

さて、何作ったらヒット商品ができるでしょうね?ちょっと驚くことは、同じ食材で成功している人と、諦めてしまう人がいることです。なんでも真空凍結乾燥処理は可能ではあるのですが、ある人が作ると硬くて食感が悪く、ある方が作るとサクサクものができるなど、フリーズドライはとても奥が深い分野です。試験するときは今でもワクワクしています。∧( ‘Θ’ )∧

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